2020年は日本と世界の平均気温が過去最高を記録し、それに伴って各地で30年に1度レベルの高温や大雨などが頻発しました。
気象庁によれば世界全体で1月から11月までの平均気温は平年と比較して0.47℃上昇しており、2016年の0.45℃を抜いて歴代1位となったのです。
またこの100年で見れば0.75℃上昇し、太平洋南東側やアフリカ大陸南東側の海を除けばほとんどの地域で平年よりも平均気温が高くなりました。
日本の平均気温も過去最高となって1.07℃上昇しており、この100年で見れば1.27℃高くなっているのです。
その中で世界全体でも異常高温がみられ、気象庁がまとめただけでも11の地域で確認されています。
異常高温はシベリアにも影響を及ぼし、平年より14.2℃高くなったほかに永久凍土が解けだしたのです。
またアメリカ西部では8月から9月にかけて森林火災が発生したほか、インドなど南アジアで6月から10月に降った大雨によって2700人以上が犠牲となりました。
2021年2月になると北極からの寒気がカナダやアメリカを襲い、南部テキサス州では暖房利用とガスや風力発電設備の凍結が重なって380万件以上の大規模停電になったのでした。
この停電に見舞われた住民は480万人に上り、彼らは毛布をかぶって震えながらの生活を余儀なくされました。
また事故も相次いで暖炉による火災、車内で暖をとっていた親子が一酸化炭素中毒で亡くなったことも報告されているのです。
テキサス州は地理的に真冬でも氷点下になることはまれだったものの、今回は1989年以来の最低気温を更新したところもあります。
テキサス州のダラス・フォートワースで-18.9℃の観測史上2位タイ、それからすぐ北の州にあるオクラホマシティでは-25.6℃と実に122年ぶりの低温でした。
このほかにはアーカンソー州のファエットビルで-29℃、ネブラスカ州のヘイスティングズで-35℃といずれも観測史上最低気温を更新しました。
最後にアメリカの大手ニュースチャンネルCNNによれば7日間で1381の最高気温の最低記録が塗り替えられ、また更新された最低気温は535となったのです。